• 2025年5月28日

肝硬変・非代償性肝硬変の治療について『再生医療という新たな希望』をブログでご紹介

「肝硬変と診断されたけれど、これからどうなってしまうのだろう…」

「家族として、何ができるのだろうか…」

肝硬変、特に症状が進行し、日常生活にも様々な影響が出始める非代償性肝硬変。もしあなたやあなたの大切な方がこのような診断を受けたら、先の見えない不安や、押しつぶされそうな気持ちでいっぱいかもしれません。

肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、不調があってもなかなか症状として現れにくいという特徴があります。そのため、気づいたときには病状が進んでしまっている、ということも少なくありません。これまでの肝硬変の治療は、主に病気の進行をゆっくりにすることが中心で、「元の健康な肝臓に戻すのは難しい」と言われてきました。

でも、どうか「もう治らない」と諦めてしまわないでください。 医療の世界は日々進歩しており、近年では「再生医療」という新しい治療法が、肝硬変と闘う患者さんに新たな希望の光をもたらし始めています。

このブログでは、まず「肝硬変・非代償性肝硬変とはどんな病気なのか?」を改めて一緒に確認し、その後、再生医療、特に「幹細胞(かんさいぼう)を使った治療」がどのような可能性を秘めているのか、そして当院「さいとう内科クリニック」がお届けする肝臓再生医療について、できるだけ分かりやすく、患者様の目線に立ってご紹介していきたいと思います。


肝硬変・非代償性肝硬変とは? – 沈黙の臓器からの危険信号

まずは、肝硬変という病気について、基本から見ていきましょう。 私たちの体の中で、肝臓はとても働き者です。食べたものの栄養をエネルギーに変えたり、体に良くない物質を分解して無害なものに変えたり(解毒作用)、消化を助ける胆汁(たんじゅう)という液体を作ったりと、私たちが生きていくために欠かせない、たくさんの大切な仕事をしています。

しかし、B型肝炎やC型肝炎といったウイルス、長年たくさんお酒を飲むこと、あるいは最近増えている脂肪肝(特にお酒を飲まない人にも起こるNASH:ナッシュ=非アルコール性脂肪性肝炎)などが原因で、肝臓に長い間、炎症(火事のような状態)が続いてしまうことがあります。 すると、肝臓の細胞が壊れては治る、ということを繰り返すうちに、だんだんと「線維(せんい)」という硬い組織がたくさん作られてしまいます。この線維が増えすぎると、肝臓は風船がしぼんで硬くなったように、本来の柔らかさや弾力を失ってゴツゴツと硬くなり、血液の流れもスムーズにいかなくなってしまうのです。この状態が「肝硬変」です。

肝硬変がさらに進んで、肝臓の機能が大きく落ちてしまうと、「非代償性肝硬変(ひだいしょうせいかんこうへん)」という、より深刻な状態になります。この段階になると、肝臓が十分に働けないために、体に様々なサインが現れます。

  • 黄疸(おうだん): 皮膚や白目が黄色っぽくなる。
  • 腹水(ふくすい): お腹の中に水がたまって張ってくる。
  • むくみ: 手足などがむくみやすくなる。
  • 肝性脳症(かんせいのうしょう): 判断力が鈍ったり、いつもと違う行動をとったり、ひどい場合は意識がもうろうとすることも。

さらに、肝硬変になると肝臓がんができやすくなるなど、命に関わる危険性も高まってしまいます。

先ほども触れたように、肝臓は「沈黙の臓器」。初期のうちはほとんど症状が出ないため、体調の変化に気づいたときには、病気がかなり進んでいるということも少なくありません。だからこそ、定期的な健康診断や、何か気になることがあれば早めに医療機関に相談することが、とても大切なのです。


従来の肝硬変治療とその限界 – なぜ新たな希望が必要なのか

では、これまで肝硬変と診断された場合、どのような治療が行われてきたのでしょうか。 残念ながら、現在の一般的な治療法では、一度硬くなってしまった肝臓を、元のふっくらと柔らかい状態に戻すことを目指すのは難しいのが現状です。そのため、治療の主な目的は、病気の進行をできるだけゆっくりにすること、そして現れている症状を少しでも和らげることでした。

  • お薬による治療(薬物療法): 例えば、お腹にたまった水を減らすためのお薬(利尿剤)、肝性脳症の症状を改善するためのお薬、つらいかゆみを抑えるお薬など、それぞれの症状に合わせたお薬が使われます。また、肝臓で体に必要なタンパク質を作るのを助けるアミノ酸のお薬(分岐鎖アミノ酸製剤:BCAA)なども用いられることがあります。
  • 食事や生活習慣の見直し(食事療法・生活指導): 肝性脳症の危険がある場合には、タンパク質の量を調整したお食事を心がけたり、もちろん、肝臓への負担を減らすために禁酒をしたりといった指導が行われます。
  • 原因となっている病気への治療: もしウイルス性肝炎が原因であれば、そのウイルスを抑えるためのお薬を使うなど、根本的な原因へのアプローチも行われます。

肝臓の働きを根本的に取り戻すための唯一の方法として「肝臓移植」がありますが、これは提供してくださる方(ドナー)が非常に少ないこと、手術そのものが体に大きな負担をかけること、手術を受けられる方の年齢や体の状態に厳しい条件があること、そして医療費が高額になるなど、多くのハードルがあり、誰もが簡単に受けられる治療ではありません。

当院の院長は、日本肝臓学会の肝臓専門医として、長年、肝炎や肝硬変の患者さんと正面から向き合ってきました。その中で、今の標準的な治療だけでは、一度悪くなってしまった肝臓の働きを十分に回復させることの難しさ、特に肝硬変にまで進んでしまった場合には治療の選択肢がどうしても限られてしまうこと、そして患者さんが「もう長くはないかもしれない」という不安を抱えながら生活しなければならない状況を、何度も目の当たりにしてきました。そうした現状に対するもどかしさ、そして「何とかして、もっと良い治療法を届けたい」という強い想いが、今回ご紹介する新しい治療法「肝臓再生医療」の導入へと繋がったのです。


再生医療という新たな希望 – 「幹細胞(かんさいぼう)」が肝臓にもたらす可能性

こうした状況の中で、大きな期待とともに注目されているのが「再生医療」、特に「幹細胞(かんさいぼう)」という細胞を使った治療法です。 「再生医療」と聞くと、少し難しく感じるかもしれませんが、これは私たちの体にもともと備わっている「再生する力」を上手に引き出して、病気やケガで傷ついた体の部分の機能を回復させようという、新しい医療のアプローチです。

「幹細胞」ってどんな細胞?

私たちの体の中には、「幹細胞」と呼ばれる、とても特別な能力を持った細胞がいます。この幹細胞には、大きく分けて2つのすごい力があります。

  • いろいろな細胞に変身できる力(分化能)

神経の細胞になったり、筋肉の細胞になったり、血液の細胞になったりと、体の様々な部分を作る細胞に変化することができます。

  • 自分自身をコピーして増える力(自己複製能)

自分と全く同じ能力を持った幹細胞を、どんどんコピーして増やすことができます。

この幹細胞の素晴らしい力を利用して、傷ついた肝臓の機能をもう一度元気にしようというのが、肝臓再生医療の基本的な考え方です。


今、注目されている「(ご自身の脂肪から採った)幹細胞を使った点滴療法」

現在、肝硬変の患者さんに対して、研究されたり、実際に治療として行われたりしている再生医療の一つに、「(自己脂肪由来)幹細胞点滴療法」というものがあります。これは、次のようなステップで行われます。

1.ご自身の脂肪から幹細胞を取り出します

まず、患者さんご自身の、例えばお尻のような、比較的負担の少ない部分の皮膚の下にある脂肪を、ほんの少しだけ(米粒数粒程度)取らせていただきます。

2.幹細胞を培養して増やします: 取り出した脂肪の中から幹細胞だけを選び出し、専門の清潔な施設(細胞培養センター)で、特別な技術を使って安全に培養し、治療に必要な数まで増やします。

3.点滴で体の中に戻します

増えた幹細胞を、生理食塩水に混ぜて、点滴によって患者さんの腕の血管からゆっくりと体の中に戻します。


幹細胞は、どうして肝臓に良い働きをしてくれるの?

点滴で体の中に入った幹細胞は、傷ついた肝臓の回復を助けるために、いろいろな働きをしてくれると考えられています。

  • 困っている場所に駆けつける(ホーミング効果): 幹細胞には、体の中で炎症が起きている場所や、組織が傷ついている場所に、まるでSOS信号をキャッチしたかのように自然と集まっていく性質があると言われています。
  • 炎症(火事)を鎮めるお手伝い: 肝臓で起きている慢性的な炎症(長引く火事のような状態)を抑えるような物質を出す働きが期待されています。
  • 肝臓が硬くなるのを防ぐ可能性: 肝臓が硬くなってしまう原因である「線維」という硬い組織が作られすぎるのを抑えるかもしれない、と考えられています。
  • 組織の修理屋さんを応援!: 傷ついた肝臓の細胞が元気になるのを助けたり、新しい血管が作られるのを応援したりするような、様々な”応援団”のような物質(成長因子やサイトカインと言います)を分泌することで、肝臓自身が元気を取り戻そうとする力をサポートすると考えられています。

これらの働きによって、幹細胞治療は、これまでの治療法では難しかった肝臓の組織の修復や再生を促し、肝臓の機能の維持・改善、つらい自覚症状の緩和、そして何よりも患者さんの毎日の生活の質(QOL)の向上に繋がるのではないかと、大きな期待が寄せられています。ご自身の細胞を使うため、体が「異物だ!」と攻撃してしまう拒絶反応のリスクがとても低いというのも、大きな安心材料の一つです。


さいとう内科クリニックがお届けする肝臓再生医療 – 当院の幹細胞治療について

この度、当院「さいとう内科クリニック」では、肝炎や肝硬変の患者さん、そしてそのご家族の皆様に、新たな治療の選択肢をお届けしたいという想いから、この幹細胞を活用した肝臓再生医療を開始いたしました。

私たちは、これまでの標準的な治療をしっかりと行い、その効果を最大限に引き出すことを基本としながらも、その先の「もっと何かできることはないか」という想いを常に持ち続けてきました。

そして、患者さんご自身の力を借りて肝臓の再生を目指すこの治療法が、多くの方にとって希望の光となる可能性を信じ、自費診療という形にはなりますが、導入する決断をいたしました。

当院の幹細胞治療の基本的な考え方

当院の肝臓再生医療では、患者さんご自身の皮下脂肪から幹細胞を採取し、それを専門の施設で大切に培養した上で、点滴によって再び体内に戻すという方法をとります。

期待できることと安全性について

幹細胞が持つ、様々な細胞に変化する力や、体の傷ついた部分を修復するメカニズムを元気にする働きによって、肝炎や肝硬変の患者さんの肝臓の機能が改善したり、病気の進行が抑えられたり、つらい症状が和らいだりする可能性が期待できます。 そして何より、患者さんご自身の細胞を使うため、体が「自分のものではない」と判断して攻撃してしまう「拒絶反応」のリスクが非常に低いとされており、体への負担が少なく、安全性の高い治療法であると考えられています。

当院での実際の治療経験より:初めての幹細胞点滴

当院では、2024年に、非代償性肝硬変(Child Pughスコアという肝臓の機能の指標で13点)という、かなり重症度の高い状態の患者様に対して、初めて幹細胞の点滴療法を行いました。

治療の経緯を簡単にご紹介しますと…

6月:まず、患者様ご本人の臀部(おしり)の皮膚の下にある脂肪を、局所麻酔を使って少量採取させていただきました。この際、皮下の出血もごくわずかで、特に大きなトラブルもなく無事に終えることができました。

8月22日:採取した脂肪から取り出して培養した幹細胞を、点滴で患者様の体内に投与いたしました。

治療後のご様子は…

点滴当日も、そしてその後9月に入ってからも、患者様に何か深刻な副作用やトラブル(これらを専門的には有害事象と言います)が起こることは一切ありませんでした。治療前、この患者様は体力がかなり落ちてしまい、ほとんど外出することも難しいような状態でしたが、幹細胞の点滴をお受けになった後、「少しずつ外に出る気力が出てきた」とおっしゃってくださり、実際に少しずつですが外出が可能になるなど、体力面での良い変化が見られています。

安全性とこれからのフォローアップについて

ご自身の幹細胞を使うため、拒絶反応のリスクはとても低いと考えられますが、当院では治療後も定期的な診察や検査、カウンセリングを通じて、患者様の状態をきめ細かく把握し、その時々で最も適切な医療を提供できるよう努めています。幹細胞治療によって肝臓の機能がどの程度改善するのか、またその効果がどのくらい長持ちするのかといった点については、現在も日本国内だけでなく世界中で研究が進み、データが集められている段階です。当院も、この治療の安全性と有効性に関するデータをしっかりと集め、今後の治療に活かしていきたいと考えています。

今回の患者様に見られた前向きな変化は、全ての方に同じように現れるとは限りませんが、幹細胞点滴が持つ可能性の一端を示してくれているのではないかと感じています。

安全性へのこだわり

幹細胞治療は、患者さんご自身の細胞を用いるため拒絶反応のリスクが非常に低いとされていますが、世界的に見てもまだ全ての医療機関で受けられる治療法ではありません。だからこそ、日々の診療から得られるデータを大切に積み重ね、その効果や安全性をきちんと検証していくことがとても重要です。当院では、院長の肝臓病専門医としての長年の経験と知識を最大限に活かしながら、より安全で、より効果を期待できる治療の提供を目指して、真摯に取り組んでまいります。


治療の流れ、費用、リスクについて – 安心して治療を受けていただくために

治療のステップ(大まかな流れ)

  1. まずはじっくりご相談から(カウンセリング・診察): 最初に、医師が患者様の現在の体の状態や、これまでに受けてこられた治療について詳しくお話を伺います。その上で、再生医療が患者様にとって適切かどうかを慎重に判断し、治療内容や期待できる効果、そして考えられるリスクなどについて、時間をかけて分かりやすくご説明いたします。患者様が十分に納得して治療に臨めるよう、どんなご質問にも丁寧にお答えします。
  1. 幹細胞のもとになる脂肪を少しだけいただきます(脂肪採取): 治療に進むことになったら、局所麻酔(部分的な麻酔)をして、お尻からごく少量の皮下脂肪を採らせていただきます(かかる時間は30分程度です)。
  1. 専門施設で大切に育てます(細胞培養): 採取した脂肪は、専門の細胞培養施設に送られ、そこで幹細胞だけを取り出し、約1ヶ月ほどの時間をかけて、安全な環境で大切に培養し、治療に必要な数まで増やします。
  1. いよいよ幹細胞を体へ(幹細胞投与): 増えた幹細胞を、点滴によってゆっくりと時間をかけて患者様の体内に戻します(かかる時間は90分程度です)。
  1. 治療後も安心のサポート(経過観察): 治療が終わった後も、定期的に診察や血液検査などを行い、治療の効果や体調の変化などをきめ細かく確認し、しっかりとフォローアップいたします。

費用について – 知っておいていただきたいこと

治療の提供に際しては、本治療は公的保険の対象ではありませんので、当院所定の施術料のお支払いをお願い致します。

施術料(脂肪生検+幹細胞点滴)330万円(税込)/1回
施術料(幹細胞点滴のみ)110万円(税込)/1回

※患者様の症状、その他の事情等により治療費が変動する場合があります。
なお、脂肪の採取後や、細胞加工物の製造後に同意を撤回された場合など、同意を撤回される時点までに費用が発生している場合は、発生した費用については当院所定の施術料 1回分(330万円(税込))としてご負担いただきますのでご了承ください。

また、本治療は必ず効果が得られるものではなく、効果が得られなかった場合でも返金はできかねます。担当医師と十分にご相談いただき、その点についてご理解いただいた上で同意いただきますようお願い申し上げます。

考えられるリスクや副作用について – 事前にご理解いただくために

幹細胞治療は、ご自身の細胞を用いるため、体への負担が比較的少なく、安全性の高い治療法と考えられていますが、どんな治療法にも100%安全ということはありません。以下のようなリスクや副作用が起こる可能性も、ゼロではないことをご理解ください。

治療した部分の症状

脂肪を採取した場所や、点滴の針を刺した場所に、一時的に痛みや腫れ、内出血(青あざ)などが出ることがあります(通常は数日程度で自然に良くなります)。

感染症

細胞を培養する過程や、点滴で体内に戻す際に、ごく稀にですが細菌などに感染してしまう可能性も考えられます(当院では、感染予防のために細心の注意を払っています)。

アレルギー反応

ご自身の細胞を使うため、重いアレルギー反応が起こることは極めて稀ですが、可能性が全くないわけではありません。

効果の個人差

病気の進行具合、年齢、もともと持っている他の病気、体質などによって、治療効果の現れ方やその程度には、どうしても個人差が出てしまうことがあります。

治療を始める前には、これらの考えられるリスクや副作用についても、医師が改めて一つひとつ詳しくご説明し、患者様が十分に理解し、納得された上で治療に進んでいただけるように努めています。


未来への展望と当院の想い – 諦めないあなたと共に

かつては「一度悪くなったら、もう元には戻らない」と言われてきた肝硬変ですが、医学の進歩は本当に目覚ましく、治療の選択肢は確実に増え、進化しています。再生医療はその代表的なものの一つですが、その他にも、肝臓が硬くなる「線維化」という現象そのものをターゲットにした新しいお薬の開発や、iPS細胞(人工多能性幹細胞)などを使って肝臓の細胞や小さな肝臓のモデル(ミニ臓器・オルガノイドと呼ばれます)を作り出し、それを移植する研究、さらには特定の遺伝子が原因で起こる肝臓の病気に対して、その遺伝子を修復するような「遺伝子治療」の研究なども、世界中で活発に進められています。

将来的には、これらの新しい治療法(再生医療、新しいお薬、遺伝子治療、細胞移植など)が、それぞれ単独で使われるだけでなく、患者さん一人ひとりの病状や原因、体質、そしてライフスタイルなどに合わせて、最適に組み合わされる「オーダーメイド医療(個別化医療)」へと進化していくことが期待されています。その中で、失われてしまった肝臓の機能を補い、傷ついた組織の修復を促すという点で、再生医療は中心的な役割を担っていく大きな可能性を秘めていると言えるでしょう。

当院の院長が常々申しておりますように、「これまでの標準治療と、新しい再生医療、この両方の柱をしっかりと整備してこそ、患者さんにより幅広い、そしてより良い治療の選択肢を提供できる」という考えのもと、さいとう内科クリニックは、これからも肝臓再生医療の導入と発展に積極的に取り組んでまいります。そして、肝炎や肝硬変で苦しむ患者さんの毎日の生活の質(QOL)が少しでも向上することを目指し、多角的なアプローチで、患者さん一人ひとりの心に寄り添った温かい医療を提供していきたいと考えています。

肝臓再生医療は、確かにまだ多くの未知数を含んだ新しい治療法です。しかしながら、肝炎・肝硬変の患者さんが抱える大きな課題である「進行してしまった肝臓の機能は、もう元には戻らないのではないか」という諦めの気持ちを、少しでも和らげ、希望に変えることができる可能性がある方法だと、私たちは心から信じています。

さいとう内科クリニックでは、院長の肝臓専門医としての豊富な知識と長年の経験を基盤とし、これまでの標準治療を何よりも大切にしながら、患者さん一人ひとりと真摯に向き合い、その方に最も合った再生医療を提供することで、一日でも長く、そして少しでも快適に過ごせる未来を実現するため、スタッフ一同、全力でサポートさせていただきます。


肝硬変・非代償性肝硬変に立ち向かうあなたへ、さいとう内科クリニックからの新たなご提案

肝硬変、そして進行した非代償性肝硬変という診断を受けても、「もうこれ以上、打つ手がないのではないか」と、どうか決して諦めないでください。

さいとう内科クリニックでは、肝臓専門医が、再生医療という新しい治療の選択肢について、患者さんやご家族の皆様に分かりやすく、そして丁寧にご説明させていただきます。

現在の治療法に限界を感じていらっしゃる方、新しい治療の可能性について具体的に知りたいと思われた方は、ぜひ一度、当院へご相談にいらしてください。お一人で悩まず、まずは専門医の話に耳を傾けてみませんか。

そして何よりも大切なことは、肝硬変へと病気が進行してしまうのを防ぐために、その原因となる病気(ウイルス性肝炎、アルコールによる肝障害、脂肪肝など)をできるだけ早い段階で発見し、適切に対処することです。そのためにも、定期的な健康診断を受けること、そして何か気になる症状があれば、「これくらい大丈夫だろう」と自己判断せずに、早めに医療機関を受診することが、あなたの未来の肝臓の健康を守るための、最も確かな一歩となります。

当院で初めて幹細胞点滴をお受けになった患者様、そしてそのご家族様のご理解とご協力により、無事に治療を実施できましたことに、この場を借りて改めて深く感謝申し上げます。これからも、一人でも多くの患者様にとって、より有効な治療の選択肢を広げていけるよう、スタッフ一同、最善を尽くしてまいります。

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