- 2025年12月10日
映画『栄光のバックホーム』主演・松谷鷹也さんと横田慎太郎さんの絆に学ぶ、「想い」を受け継ぎ「奇跡」を手繰り寄せる力

皆さま、こんにちは。さいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。
先日、今話題の、阪神タイガースの元選手・横田慎太郎さんのドキュメンタリー映画『栄光のバックホーム』を観てきました。
脳腫瘍という過酷な運命に立ち向かい、「一日一生」を胸に最後まで諦めなかった横田選手の姿。そのメッセージは、病に苦しんでおられる多くの患者様だけでなく、私たち医療従事者の心にも強く響きました。
本日は、この映画の主演を務めた新人俳優・松谷鷹也(まつたに たかや)さんのエピソードを通じ、私たちが改めて胸に刻んだ「復活への想い」をお話しさせてください。
想いをつなぐ「愛用のグローブ」

この映画で横田慎太郎さん役を演じたのは、新人の松谷鷹也さんです。
実は松谷さんも元高校球児で、横田さんと同じ「左投げ左打ち」。さらに、お父様がプロ野球選手だったという共通点もお持ちだそうです。
私が特に胸を打たれたのは、松谷さんが役作りのために注いだ並々ならぬ情熱です。
企画段階から横田さんと交流を深めた松谷さんは、横田さんから「愛用のグローブ」を譲り受けたそうです。そして松谷さんは、そのグローブを手に、社会人野球チーム(福山ローズファイターズ)の練習生として住み込みで過酷なトレーニングに励みました。
すべては、あの伝説の「奇跡のバックホーム」を完全再現するためです。
横田さんが命を燃やして投げたあの一球。それを演じるために、松谷さんは横田さんの「魂」とも言えるグローブを受け継ぎ、自らの体と心を極限まで鍛え上げました。
ここには、「ただ演じる」という枠を超えた、人と人との深い絆と、想いを受け継ぐ覚悟があります。
「真っ黒な海」をさまよう不安の中で

横田さんが闘った脳腫瘍や骨髄転移といった悪性疾患と、私たちが向き合っている「肝硬変」は、一度なってしまうと後戻りが難しいという意味で、同じ苦しみを抱えていると言えるかもしれません。
肝硬変と診断された時、多くの患者様は深い絶望感にさいなまれます。
それはまるで、行く手が見えないまま、ただ船に乗って「真っ黒な海」をさまよい続けているような感覚ではないでしょうか。
途中で船を降りることもできず、不安で仕方がない。それでも、何とかもがいて行く手を探し、少しずつでも前進していくしかない。
当院にお越しになる患者様からは、そんな切実な心の叫びが聞こえてくるようです。
回復は「奇跡」ではなく、あなたの「頑張り」そのもの

松谷さんが血の滲むような努力で「奇跡のバックホーム」を再現したように、病気からの回復もまた、決して偶然ではありません。
当院に初めてお問い合わせをいただいた多くの患者様から、このようなお声をいただきます。
「肝臓再生医療という存在を知り、生きる希望を持つことができた」
「絶望感でいっぱいだった気持ちが、明るくなった」
「もうダメだと諦めかけていたが、もう一度、自分の病気に対して真剣に立ち向かいたいと思えるようになった」
こうした言葉を伺うたびに、私の胸は熱くなります。
そして、これだけは全ての患者様にお伝えしたいのです。
肝臓再生医療によって肝臓の元気が取り戻せることは、決して「奇跡」なんかではありません。
それは、患者様ご本人が、決して諦めずに、我慢強く治療を続けられた「成果そのもの」であり、「患者様の頑張りそのもの」なのです。
あの「奇跡のバックホーム」が、横田さんと、その想いを受け継いだ松谷さんの努力の結晶であったように。
あなたの肝臓が再び力を取り戻すこともまた、あなたが諦めずに積み重ねた日々の証です。
私たちは、暗い海を照らす光でありたい

もし今、暗い海の中で孤独を感じている方がいらっしゃれば、どうか一人で悩まず、私たちにご相談ください。
私たちさいとう内科クリニックは、その暗い海を照らし、一緒に行く手を探り続けたいと強く願っています。
私たちもまた、「一日一生」をモットーに掲げています。
今日よりも明日、明日よりも明後日。
少しでも良い方向へ向かっていけるように、焦らず、しかし確実に、皆様の「復活」を後押しいたします。
さいとう内科クリニック
院長 斉藤雅也
- 院長
- 斉藤雅也 Masaya Saito
日本肝臓学会 肝臓病専門医 Hepatologist, The Japan Society of Hepatology - 所在地
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