- 2026年3月11日
【40代の落とし穴】体重は普通なのに「お腹だけ」出ている?「隠れ肥満」と肝臓病の危険な関係

こんにちは。神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。
「若い頃と同じ体重なのに、なぜかお腹周りだけきつくなった」
「健康診断で、太っていないのに『内臓脂肪』や『肝機能障害』を指摘された」
40代〜50代を迎えた患者様から、このようなご相談をよくいただきます。
実はこれ、単なる加齢による体型の変化ではありません。
医学的には「隠れ肥満」と呼ばれる状態で、見た目がスリムでも体の中で「ある異変」が起きているサインなのです。
今回は、40代前後から急増する「隠れ肥満」の正体と、そこから忍び寄る肝臓病のリスクについて解説します。
1.なぜ40歳を過ぎると「内臓脂肪」が急増するのか?

体重が変わっていないのに内臓脂肪が増える原因は、男女それぞれの体の変化にあります。
【女性の場合:ホルモンの変化】
女性は45〜55歳前後の更年期を迎えると、女性ホルモン(エストロゲン)が減少します。
これまでエストロゲンは、内臓を守るために皮下(お尻や太もも)に脂肪をつけるよう働いていましたが、そのガードが外れることで、閉経後はそれ以前の「2倍の速さ」で内臓脂肪が蓄積していくと言われています。
【男性の場合:筋肉量と代謝の低下】
男性(および女性)に共通するのが、加齢による「筋肉量の減少」です。
筋肉はエネルギーを燃やす焼却炉ですが、この筋肉量が減ると基礎代謝(何もしなくても消費するエネルギー)が落ちます。
その結果、若い頃と同じ食事量でもエネルギーが余ってしまい、それが内臓脂肪として蓄積されるのです。
2.「痩せるためのダイエット」が逆効果に

ここで最も注意していただきたいのが、「食事だけを減らすダイエット」です。
内臓脂肪を気にして、過度なカロリー制限や糖質制限を行うと、体はエネルギー不足を補うために、脂肪ではなく「筋肉」を分解してしまいます。
すると、「体重は減ったけれど、筋肉も減って代謝が落ち、結果的に内臓脂肪が燃えにくい体になる」という本末転倒な状態に陥ります。
これが、体重は標準値なのに体脂肪率が高い「隠れ肥満」の正体です。
3.「内臓脂肪」が増えると「肝臓」が危ない

では、なぜ内臓脂肪が増えると危険なのでしょうか。
それは、内臓脂肪から溢れ出した脂肪酸が、隣にある臓器「肝臓」に直接流れ込むからです。
「お腹が出ている」ということは、ほぼ間違いなく「肝臓にも脂肪が溜まっている(脂肪肝)」状態です。
脂肪肝を放置すると、肝臓で慢性的な炎症が起き、やがて肝硬変や肝がんへと進行するリスクが高まります。
「見た目が太っていないから」と油断している隠れ肥満の方こそ、気づかないうちに肝臓が「フォアグラ化」しているケースが多いため、注意が必要です。
4. 解決策は「筋肉」を守ること
隠れ肥満と脂肪肝を解消する鍵は、食事制限よりも「筋肉量の維持」にあります。
- タンパク質をしっかり摂る: 筋肉の材料となる肉・魚・大豆製品を毎食摂りましょう。
- 「ちょこっと筋トレ」: スクワットやかかと落としなど、下半身の筋肉を刺激する運動を取り入れましょう。
代謝のエンジンである筋肉量を減らさないことが、内臓脂肪を燃やす唯一の近道です。
5.代謝が戻らない時の「再生医療」

もし、生活習慣を見直しても内臓脂肪が落ちない、あるいは肝機能の数値が悪化したままであるならば、それは長年の負担で肝臓の機能自体が低下し、代謝システムがうまく回らなくなっている可能性があります。
当院では、そのような方への選択肢として「肝臓再生医療(幹細胞治療)」を行っております。
ご自身の細胞を用いて肝臓の修復を促すことで、肝臓本来の「代謝機能」を取り戻し、食べたものを効率よくエネルギーに変えられる体(太りにくく、疲れにくい体)への改善を目指します。
「体重は普通なのに…」と不安を感じている方は、一度当院で肝臓の状態をチェックしてみませんか?
あなたの今の体の状態に合わせた、最適なアプローチをご提案いたします。
- 院長
- 斉藤雅也 Masaya Saito
日本肝臓学会 肝臓病専門医 Hepatologist, The Japan Society of Hepatology - 所在地
- 〒651-2412
兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3
(駐車場18台あり) - 電話
-
- 電話:078-967-0019
- 携帯電話:080-7097-5109
- アクセス
- 当院は、神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。
