- 2026年3月20日
【感動のニュースから学ぶ】肝臓提供のために10キロ減量。脂肪肝は「がんばれば治る」臓器です

こんにちは。
神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。
先日、海外のニュースで非常に胸を打たれる、そして私たち肝臓病専門医にとっても深く考えさせられる出来事が報じられました。 それは、肝臓がんで闘病中の母親を救うため、20代の息子さんが自らの肝臓を提供する(生体肝移植)という韓国でのエピソードです。
■ 息子を阻んだ「脂肪肝」という壁

ニュースによると、お母様はがんが再発し、肝移植しか道が残されていない過酷な状況でした。息子さんは「母を救いたい、幼い妹のためにも」とドナーになることを決意し、名乗り出ました。
しかし、事前の検査で息子さんに「脂肪肝」があることが判明し、そのままでは移植手術ができないという壁に直面してしまったのです。
実は、肝臓に脂肪が過剰に蓄積している脂肪肝の状態では、移植後の機能回復が難しく、ドナー(提供者)にもレシピエント(受容者)にも大きなリスクが伴うため、原則として移植に用いることはできません。 若い20代の方であっても、現代の食生活や運動不足によって脂肪肝になっているケースは決して珍しくないという現実が、このニュースからも見えてきます。
■ 10キロの減量がもたらした奇跡

しかし、息子さんは諦めませんでした。 お母様に健康な肝臓を提供するため、数カ月間にわたって徹底した食事管理と運動を続け、見事に10キロの減量に成功したのです。
体重を落とし、肝臓の脂肪をしっかりと減らしたことで手術の要件をクリアし、10時間にも及ぶ大手術の末、無事にお母様へ肝臓が移植されました。現在はお母様も健康を取り戻されているそうです。
■ 脂肪肝は「努力でよみがえる」という希望

私がこのニュースを通して皆様にお伝えしたいのは、家族の絆の素晴らしさはもちろんのこと、「脂肪肝は、生活習慣の改善で元の健康な状態に戻すことができる」という力強い事実です。
肝臓は非常に再生能力が高く、健気な臓器です。 一度は脂肪が溜まってしまった肝臓でも、この息子さんのように食事の量や質を見直し、適度な運動を取り入れて体重を落とすことで、誰かの命を救えるほどにピカピカの健康な状態へよみがえらせることが可能なのです。
・最近体重が増えてきた ・健康診断で肝臓の数値が高いと指摘された ・お酒は飲まないけれど、甘いものや炭水化物が好き
もしお心当たりがあるなら、肝硬変や肝臓がん、肝不全になってしまう前に、今日から少しだけ生活習慣を見直してみませんか? 当院では、血液検査やエコー検査で現在の肝臓の状態を正確に把握し、無理のない食事・運動のアドバイスを行っております。また、自力での肝機能の改善が難しい場合には、自分自身の細胞を用いて肝臓の修復を促す再生医療という選択肢もご提案可能です。
「あの時、行動しておいてよかった」 未来の自分と、大切なご家族のために。気になる症状や肝臓の数値異常がある方は、一人で悩まず、ぜひお気軽に当院までご相談ください。
- 院長
- 斉藤雅也 Masaya Saito
日本肝臓学会 肝臓病専門医 Hepatologist, The Japan Society of Hepatology - 所在地
- 〒651-2412
兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3
(駐車場18台あり) - 電話
-
- 電話:078-967-0019
- 携帯電話:080-7097-5109
- アクセス
- 当院は、神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。
