• 2026年3月29日

【危険なサイン】「うんちが白い!」便の色でわかる肝臓・胆のうからのSOS

こんにちは。
神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。

トイレで、いつもは茶色いはずの便が、まるでクリーム色やレモン色のように白っぽくなっているのを見つけたら、誰でも驚きと不安を感じると思います。

便が白くなる現象は、単なる消化不良の場合もありますが、時に「肝臓」やその周辺の臓器に関わる重大な病気のサインである可能性があります。今回は、便の色と肝臓の深い関係や、緊急性の高い危険な症状についてお伝えします。

■ なぜ便が白くなるの?茶色い便は「肝臓が元気な証拠」

健康な人の便が茶色いのは、肝臓で作られる消化液「胆汁(たんじゅう)」の色素が関係しています。

胆汁に含まれる「ビリルビン」という黄色い色素が腸内で変化することで、便は健康的な茶色になります。つまり、便が白いということは、肝臓で毎日せっせと作られているはずの胆汁が、何らかの原因で腸内に正常に流れ込んでいないことを意味しているのです。

■ 便が白くなる原因と、潜む「肝臓・胆道」の病気

便が白くなる原因には、大きく分けて心配のいらないものと、重大な病気が隠れているものがあります。

1.心配のいらない一時的な原因

バリウム検査の翌日などは、白い液体が混ざるため便全体が白くなります。また、脂肪分を大量に摂取して胃腸が弱っていると、消化吸収が追いつかずに白っぽい「脂肪便」が出ることがあります。これらは一時的なもので、数日経てば元の色に戻ります。

2.最も注意すべき「病気」が原因のケース

注意しなければならないのは、肝臓で作られた胆汁の通り道(胆道)が詰まってしまうケースや、肝臓そのものが弱っているケースです。

・胆石症

胆のうや胆管にできた石が、肝臓から流れ出る胆汁の道をせき止めてしまう状態です。

・胆道がん・膵臓(すいぞう)がん

がんが胆道や膵臓を圧迫して、胆汁の流れを妨げます。特に膵臓がんは初期症状が出にくいため注意が必要です。

・重症の肝障害(急性肝炎など)

肝臓そのものの機能が著しく低下し、胆汁を正常に作ることや排出することができなくなっている状態です。

■ 放置すると肝臓がダメージを受ける「黄疸」に

胆汁が腸へ流れない状態が続くと、行き場を失ったビリルビン色素が逆流し、体内に溜まってしまいます。これを「黄疸(おうだん)」と呼びます。

黄疸が起こると、肝臓に強い負担がかかってさらに肝機能が悪化するだけでなく、全身に深刻な影響を及ぼします。

以下のような症状が「白色便」と同時に現れた場合は、緊急性が高いサインです。

  • 目の白目の部分が黄色くなった
  • 尿の色が極端に濃くなった(紅茶のような色)
  • 体がだるい、食欲がない
  • 腹痛や発熱を伴う、皮膚にかゆみがある

■ 白色便が出たら、自己判断せず肝臓病専門医へ

「便が少し白っぽいだけだから」と様子を見るのは危険です。ある程度病状が進行しないと、ご自身では黄疸に気が付かない場合もあります。

当院では、便の状態や症状を丁寧にうかがい、肝臓病専門医の視点から迅速な検査をご提案します。

血液検査で黄疸の指標(ビリルビン値)や肝機能の数値に異常がないかを調べるとともに、腹部エコー(超音波検査)を用いて、肝臓・胆のう・膵臓といった沈黙の臓器に異常がないかを痛みを伴わずに確認することができます。

便の色は、体の中、特に肝臓からの見過ごせないメッセージです。

不安なまま過ごさず、少しでも「いつもと違う」と感じたら、お気軽にさいとう内科クリニックまでご相談ください。

さいとう内科クリニック
院長
斉藤雅也 Masaya Saito
日本肝臓学会 肝臓病専門医 Hepatologist, The Japan Society of Hepatology
所在地
〒651-2412
兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3
(駐車場18台あり)
電話
  • 電話:078-967-0019
  • 携帯電話:080-7097-5109
アクセス
当院は、神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。