• 2026年3月29日

【放置すると動脈硬化へ】血液を「ドロドロ」に汚す!脂肪肝の恐怖と簡単な改善策

こんにちは。
神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。

健康診断で「中性脂肪」や「肝機能」の数値が高いと指摘されたことはありませんか?

実は、肝機能の悪化は、単に肝臓が疲れているだけでなく、全身の血液を「ドロドロ」に汚してしまう恐ろしい原因になります。

今回は、血液を汚す原因となる「脂肪肝」のメカニズムと、重大な病気を防ぐための簡単な改善策についてお話しします。

■ 血液をドロドロに汚す正体は「中性脂肪」

食事で摂った糖質は、肝臓でエネルギーとして使える形に変換されますが、余った分は中性脂肪として肝臓に蓄えられます。

正常な肝臓の中性脂肪は3〜5%ですが、これが増えすぎて20%を超えると「脂肪肝」になります。

肝臓に中性脂肪が溜まりすぎると、肝細胞が炎症を起こして壊れ、溜まった中性脂肪が血液中へ漏れ出してしまいます。この漏れ出した中性脂肪が血液に溶け込むことで、血液の粘度が高くなり、ドロドロの血液になってしまうのです。

脂肪肝の人の血液のほとんどは、このドロドロ状態だと言われています。

■ 脂肪肝は「あらゆる生活習慣病」の入り口

肝臓は血管の集合体のような臓器であり、体に有害な物質を血液から受け取り、分解して無毒化する働きがあります。

しかし、脂肪肝になって漏れ出た中性脂肪が肝臓内の毛細血管を圧迫すると、血流が悪くなり、毒素が血液中を漂い続けてしまいます。

この汚れたドロドロ血液をそのまま放置すると、血管が劣化し、遠からず「動脈硬化」へと発展してしまいます。

さらに、脂肪肝から始まり、血液や血管の異常を通して「糖尿病」「高血圧」「心筋梗塞」「脳梗塞」「認知症」など、あらゆる生活習慣病に繋がる危険な出発点となってしまうのです。

■ あなたの肝臓は大丈夫?健康診断の「ALT」をチェック

ご自身の脂肪肝リスクを知るためには、健康診断の肝機能項目である「ALT」と「AST」という2つの酵素の数値を確認してください。

一般的な基準値は10〜30 U/Lとされていますが、理想値は「5〜16 U/L」です。

もし、ALTとASTの両方が16 U/Lを超えている場合は、脂肪肝の可能性が大いにあります。糖質を摂りすぎると、まずはALTの数値が上昇する特徴があるため、しっかりチェックしておきましょう。

また、アルコールや糖質のとりすぎ、ストレスによっても上がる「γ-GTP」の数値も一緒に確認することが大切です。

■ 解決策は普段のごはんからの糖質を「ちょい減らす」だけ!

脂肪肝の主な原因は、脂質ではなく「糖質のとりすぎ」です。

脂肪肝を改善するための1日の理想の糖質摂取量は、男性が250g、女性が200gとされています。

極端な糖質制限をする必要はありません。対策は、普段のごはんの量を「ちょい減らす」だけの糖質ちょいオフでOKです。少しの意識で、脂肪肝は改善へと向かいます。

■ 肝機能の数値が改善しない、不安なときは肝臓病専門医へ

「食事に気をつけても肝機能の数値が改善しない」「いつも体がだるい」という場合は、すでに肝臓の炎症や線維化(硬くなること)が進んでいる可能性があります。

当院では、標準治療をしっかりと行いながら、ご自身の幹細胞を用いた「肝臓再生医療」も提供しております。硬くなった肝臓の修復を促し、本来の代謝や解毒機能を取り戻すための新しい治療法です。

健康診断でALTが16 U/Lを超える数値が出た方や、ご自身の肝機能の状態が心配な方は、肝硬変、肝不全、肝臓がんといった大きな病気へと繋がってしまう前に、ぜひ一度当院へご相談ください。

さいとう内科クリニック
院長
斉藤雅也 Masaya Saito
日本肝臓学会 肝臓病専門医 Hepatologist, The Japan Society of Hepatology
所在地
〒651-2412
兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3
(駐車場18台あり)
電話
  • 電話:078-967-0019
  • 携帯電話:080-7097-5109
アクセス
当院は、神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。