- 2026年4月7日
【危険なサイン】尿の色が濃いのは水分不足?肝臓からのSOS「ビリルビン尿」に要注意

こんにちは。
神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。
「最近、尿の色がなんだか濃い気がする」
「水分不足かな?疲れているだけだろう」
トイレで尿の色の変化に気づいたとき、ついこのように軽く考えて放置していませんか?
実はその濃い尿、単なる水分不足ではなく、「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓からのSOSサインかもしれません。
今回は、尿の色と肝機能の深い関係や、見逃してはいけない危険な症状についてお話しします。
■ なぜ尿の色が濃くなるの?肝臓の働きと「ビリルビン」

尿の色が濃くなる原因を知るためには、まず肝臓の重要な働きを知る必要があります。肝臓には大きく分けて次の3つの機能があります。
| ・食べ物の栄養素を分解・合成してエネルギーとして蓄えたり使ったりする ・アルコールや薬剤、老廃物などを分解して無毒化する(解毒作用) ・脂肪の消化や吸収を助ける「胆汁(たんじゅう)」を作って分泌する |
急性肝炎や慢性肝炎、肝硬変などで肝臓の機能が落ちると、この「胆汁」に含まれる「ビリルビン」という黄色い色素が血液中に溢れ出してしまいます。それが尿に混ざって排出されることで、尿の色が濃い黄色や褐色になるのです。これを「ビリルビン尿」と呼びます。
■血尿や水分不足との勘違いに注意

尿の色が濃い褐色や赤っぽく見えると、「血尿が出た」と勘違いして泌尿器科を受診される方や、「ただの水分不足だろう」とお茶や水を飲んで様子を見てしまう方が多くいらっしゃいます。
しかし、ビリルビン尿が出ている状態は、すでに肝臓の病気が進行しているサインです。
「しっかり水分を摂っているのに、尿の色が濃いまま戻らない」という場合は、消化器内科や肝臓内科を早めに受診する必要があります。そのまま放置すると病気が重症化し、治るまでに長期の入院が必要になるなどの大きなリスクを伴います。
■ 日常でできるセルフチェックと危険なサイン

重症化を防ぐために、日常の習慣として以下のことを意識してみてください。
| □トイレのチェック:尿の色は、白い便器で確認する習慣をつけましょう。 □鏡のチェック:顔を洗う時などに、鏡で自分の顔や目の「白目」の部分を確認しましょう。 |
もし、以下のような症状が当てはまる場合は、肝機能が低下している可能性が高い状態です。
| □しっかり水分を摂っているのに尿の色が濃いまま □皮膚や、目の「白目」の部分がいつもより黄色く見える(黄疸) □体全体に強いかゆみがある □体がだるい、食欲がない |
■ おわりに:トイレと鏡で肝臓の悲鳴に気づこう

肝臓はダメージを受けても痛みなどの症状が出にくい臓器ですが、実は毎日のトイレや鏡の中で、私たちに小さなSOSを出してくれています。
「尿の色がおかしい」「だるさが抜けない」など、少しでも気になるサインがあれば、一人で悩まずに当院へご相談ください。

当院では、血液検査や腹部エコー検査によって肝臓の状態を的確に診断し、生活指導や標準治療はもちろんのこと、ご自身の細胞を用いて肝臓の修復を促す「肝臓再生医療(幹細胞治療)」という選択肢もご用意しております。
明日からはぜひ、用を足したあとの便器の中や、洗面所での白目・肌の色の確認を、毎日の健康習慣に取り入れてみてください。
- 院長
- 斉藤雅也 Masaya Saito
日本肝臓学会 肝臓病専門医 Hepatologist, The Japan Society of Hepatology - 所在地
- 〒651-2412
兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3
(駐車場18台あり) - 電話
-
- 電話:078-967-0019
- 携帯電話:080-7097-5109
- アクセス
- 当院は、神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。
