生体肝移植とは

生体肝移植とは、健康な生体ドナー(通常患者様のご家族や親しい人)から肝臓の一部を切り取って移植し、肝臓の機能が低下した肝硬変患者様に提供する移植手術のことです。
肝臓は再生能力が非常に高いため、ドナーの肝臓も患者様に移植された肝臓も、移植後数ヶ月で元の大きさに近い状態まで再生するのが特徴です。
肝移植は、重症の肝硬変に対する唯一の根治療法です。しかし、ドナー不足や手術のリスクなど、様々な課題があります。
手術の流れ
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診察・移植の診断
他の治療法では改善が見込めない場合に生体肝移植が適応されます。
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ドナーの選定
健康な成人で、患者と血液型が適合することが必要です。
精密検査で、肝臓の健康状態などを確認します。 -
手術
ドナーの肝臓の一部(通常は右葉または左葉)を切除し、患者様の病変肝臓を摘出し、ドナーから提供された肝臓を移植します。
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術後の経過観察
患者様は免疫抑制剤を使用して、移植肝の拒絶反応を抑制します。
ドナーは数週間で日常生活に復帰可能ですが、慎重な経過観察が必要です。
生体肝移植のメリット・デメリット
メリットとしては、脳死肝移植よりもドナーを確保するまでの待機時間が短いとされています。さらに、家族など血縁者間で行われることが多いため、拒絶リスクは低くなります。
一方、ドナーの術後の合併症や肝機能障害などのリスクは少なからずあります。また、リスクは低いですが移植後の拒絶反応が起こる可能性もあります。