治らない肝臓疾患

治らない肝臓疾患イメージ画像

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、初期段階では自覚症状が現れにくい臓器です。そのため、病気が進行してから発見されるケースが多く、深刻な状態に陥っている可能性も少なくありません。特に、慢性肝炎や肝硬変といった肝臓疾患は、完全に治癒することが難しいケースがあり、「治らない肝臓疾患」と表現されることがあります。

肝臓の働きについて

肝臓は人体最大の臓器であり、沈黙の臓器とも呼ばれるほど、重要な役割を担っています。その働きは多岐にわたり、代謝、解毒、胆汁の生成など、生命維持に欠かせない機能を司っています。

肝臓の重要な役割

肝臓は、主に以下の5つの重要な役割を担っています。

機能 詳細
代謝 三大栄養素(炭水化物、脂質、タンパク質)の代謝や貯蔵を行います。糖新生によって血糖値を維持したり、コレステロールや中性脂肪の合成と分解を調整したり、アミノ酸からタンパク質を合成するなど、生命活動に必要なエネルギーを作り出しています。
解毒作用 アルコールや薬物、食品中の添加物など、体内に取り込まれた有害物質を分解し、無毒化します。アンモニアを尿素に変換するのも肝臓の重要な解毒作用の一つです。
胆汁の生成 脂肪の消化吸収を助ける胆汁を生成し、十二指腸へ分泌します。胆汁はコレステロールの排泄にも関わっています。
貯蔵機能 ブドウ糖をグリコーゲンとして貯蔵し、必要に応じて分解して血糖値を維持します。ビタミンA、ビタミンB12、鉄などのビタミンやミネラルも貯蔵します。
血液の調整 血液凝固因子を生成し、出血を止めたり、古くなった赤血球を破壊してビリルビンを生成したりするなど、血液の調整にも関わっています。

肝臓の機能低下による影響

肝臓の機能が低下すると、様々な症状が現れます。初期段階では自覚症状が少ないため、気づかないうちに病気が進行している場合もあります。代表的な症状として、倦怠感、食欲不振、黄疸、腹水、肝性脳症などが挙げられます。また、肝機能の低下は、糖尿病、脂質異常症、高血圧症などの生活習慣病のリスクを高めることにも繋がります。
肝臓は再生能力が高い臓器ですが、慢性的な炎症やダメージを受け続けると、再生が追いつかなくなり、脂肪肝の段階から始まり、肝炎、肝硬変、最終的には肝がんへと進行することがあります。そのため、肝臓の機能低下を早期に発見し、適切な治療を行うことが重要です。