- 2026年3月29日
【健康診断の正しい見方】肝機能は「血小板」と一緒に見る?病気を防ぐピラミッドの法則

こんにちは。
神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。
健康診断のシーズンを迎えると、結果の数値に一喜一憂される方も多いと思います。
しかし、健康診断の最大の目的は、脳卒中やがん、肝硬変などの「命にかかわる深刻な病気」を、症状が出る前の段階(未病)で見つけて治療することにあります。
今回は、健康診断の結果を最大限に活用し、大きな病気を防ぐための「ピラミッドの法則」と、検査結果を組み合わせる重要性についてお話しします。
■ 病気の進行を「ピラミッド」で捉える

病気はある日突然起こるのではなく、ピラミッドの階段のように段階的に進行していきます。
| 第1段階 | 血圧、血糖値、コレステロールなどの基本数値の異常 |
| 第2段階 | 肝機能の低下など、臓器に影響が出始める状態(未病) |
| 第3段階 | 慢性肝炎、狭心症、慢性腎臓病などの深刻な病気の発症 |
| 第4段階 | 肝硬変、心不全、人工透析など、高度な医療が必要な状態 |
健康診断とは、このピラミッドの「第1段階」や「第2段階」の時点で病気の芽をしっかり摘み取り、上の段階へ進ませないために行うものです。
たった1回数値が悪かっただけで慌てる必要はありませんが、放置して異常な数値が続けば、確実にピラミッドの階段を段階的に進行していき、取り返しのつかない事態を招くことになります。
■ 臓器は繋がっている!数値を組み合わせて見る重要性

ピラミッドの法則のもう一つの重要なポイントは、「すべての臓器は互いに関係している」という視点を持つことです。
結果表を見ると、つい「肝臓の項目」「腎臓の項目」と臓器別に独立して対処しようとしがちですが、体内の臓器はすべて密接に繋がっています。
たとえば、当院が専門とする「肝臓」の状態を正確に把握するためには、一般的な肝機能の数値(ALTやASTなど)だけでなく、「血小板」の数値と組み合わせて見ることが非常に重要です。
肝臓が慢性的なダメージを受けて硬く線維化してくると、脾臓という臓器にも影響が及び、血液中の血小板の数値が減少するという特徴があります。「肝機能の数値が少し高いだけだから大丈夫」と思っていても、同時に血小板の数値が下がっている場合は、すでにピラミッドの第4段階(肝硬変の入り口)に足を踏み入れている危険なサインかもしれないのです。
■ 健康診断の結果は、専門医による「総合的な解読」を

「今の自分はピラミッドのどの段階にいるのか」
「一見関係なさそうな数値を組み合わせたとき、本当の病気のリスクはどこにあるのか」
これらを患者様ご自身で正しく判断するのは非常に困難です。だからこそ、体全体を俯瞰して結果を読み解く専門医の目が必要になります。
もし、肝臓の数値や血小板の異常を指摘され、すでにピラミッドの第3段階から第4段階(肝臓の線維化や肝硬変)に近づいている場合でも、決して諦める必要はありません。
当院では、保険診療による標準治療をしっかりと行いつつ、ご自身の幹細胞を用いて硬くなった肝臓の修復・炎症の鎮静化を促す「肝臓再生医療」という新しい治療法もご用意しております。
健康診断の結果が届き、このまま放置してよいのか不安な方は、ぜひ一度、健康診断結果の用紙をお持ちになって当院へご相談ください。
体全体を見渡す視点で、あなたの「未病」を治し、未来の健康を守るお手伝いをさせていただきます。
- 院長
- 斉藤雅也 Masaya Saito
日本肝臓学会 肝臓病専門医 Hepatologist, The Japan Society of Hepatology - 所在地
- 〒651-2412
兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3
(駐車場18台あり) - 電話
-
- 電話:078-967-0019
- 携帯電話:080-7097-5109
- アクセス
- 当院は、神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。
