• 2026年4月4日

【健康診断で要精査?】総ビリルビンと黄疸の関係…「沈黙の臓器」肝臓からのSOSサイン

こんにちは。
神戸市西区のさいとう内科クリニック院長の斉藤雅也です。

健康診断の血液検査で、「肝機能」の項目に異常を示すマークがついていて不安になったことはありませんか?

特に「総ビリルビン」という項目が基準値(0.2から1.2mg/dL)を超えている場合、それは「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓や、胆汁の通り道である胆道に大きな負担がかかっているサインかもしれません。

今回は、総ビリルビンと肝機能の深い関係や、放置してはいけない黄疸(おうだん)の症状についてお話しします。

■ ビリルビンとは?なぜ数値が上がるのか

ビリルビンとは、寿命を迎えた赤血球が分解されるときに生じる「黄色い色素」のことです。

通常、このビリルビンは血流に乗って肝臓へと運ばれ、肝臓の優れた解毒作用によって処理された後、「胆汁」という消化液に混ざって体外へ排出されます。

しかし、肝臓や胆道に異常が起きると、この処理や排出がうまくいかなくなります。

行き場を失ったビリルビンが血液中に漏れ出し、全身に回ってしまうことで、総ビリルビンの数値が上昇するのです。

■ ビリルビン上昇の原因となる「肝臓・胆道のSOS」

数値が上がる主な原因には、以下のようなものがあります。

肝機能の低下(肝疾患)

急性・慢性肝炎、肝硬変などにより、肝臓そのものの働きが落ちて、ビリルビンを処理して運び出す力が弱まっている状態です。

胆管の詰まり(閉塞)

肝臓で作られた胆汁の通り道(胆管)が、胆石や腫瘍などで詰まってしまい、ビリルビンが逆流している状態です。

■ 要注意!皮膚や目が黄色くなる「黄疸」

血液中にビリルビンが大量に溢れ出ると、皮膚や白目の部分が黄色くなる「黄疸」という症状が現れます。

肝臓はダメージを受けても初期にはほとんど自覚症状が出ないため、黄疸が出たときには、すでに肝炎や肝硬変がかなり進行しているケースも少なくありません。

黄疸の原因が「肝機能の低下」なのか「胆管の詰まり」なのかは、同じく肝機能の指標であるALPやγ-GTPといった数値を組み合わせることで、私たち肝臓病専門医が正確に見極めます。

■ 異常を指摘されたら、直ちに精密検査を

「症状がないから」「お酒を少し控えるから」と、健康診断の異常をそのままにしておくのは非常に危険です。直ちに医療機関を受診することです。

当院では、血液検査や腹部超音波検査などを用いて、肝機能異常の根本的な原因を特定して、緊急性の判断を含め、治療の方向付けを真っ先に行います。

健康診断で肝機能や総ビリルビンの数値の異常を指摘された方は、迷うことなく即座にご相談いただくことを強くお勧めします。

さいとう内科クリニック
院長
斉藤雅也 Masaya Saito
日本肝臓学会 肝臓病専門医 Hepatologist, The Japan Society of Hepatology
所在地
〒651-2412
兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3
(駐車場18台あり)
電話
  • 電話:078-967-0019
  • 携帯電話:080-7097-5109
アクセス
当院は、神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。