- 2025年7月24日
- 2025年7月25日
進行した肝不全でも諦めない! さいとう内科クリニックの肝臓再生医療

「お腹に水が溜まって苦しい(腹水)」
「手足がパンパンにむくむ」
「ぼんやりすることが多くなった(肝性脳症)」
「体が重だるくてしんどい」
「肌や目が黄色くなってきた(黄疸)」
もし、あなたが、あるいはあなたの大切なご家族が、このような肝不全のつらい症状に悩まされているとしたら、どれほど不安な日々を送っていらっしゃるでしょうか。そして、「もうできることはないのだろうか」と絶望的な気持ちになっているかもしれません。
このような状況で、
「肝臓再生医療は受けられるのか?」
「果たして、これらの症状は良くなる見込みがあるのか?」
というご質問を、当院には本当によくいただきます。まず、明確にお伝えしたいことがあります。
肝臓がんを含め、現時点(治癒していない状態)でがんがある場合は、安全上の理由から肝臓再生医療を受けていただくことはできません。
しかし、腹水、手足のむくみ、脳症、倦怠感、黄疸、そして食道胃静脈瘤破裂といった、肝不全に典型的なこれらの症状があっても、肝臓再生医療を受けていただくことは可能です。
重い症状が出ているからといって、すべてを諦める必要は決してありません。私たちの治療は、まさにそうした患者さんの「最後の砦」となれるよう、日々尽力しています。
症状改善への道のりと現実的な見込み:焦らず、じっくりと

では、肝臓再生医療を受ければ、これらのつらい症状が劇的に、そしてすぐに消え去るのでしょうか?
残念ながら、短期間で魔法のように症状が改善するケースは多くありません。 肝臓の細胞が再生し、その機能が回復するには、ある程度の時間が必要だからです。
しかし、当院で治療を受けられた患者さんの多くが、半年から1年ほどの期間をかけて徐々にではありますが、症状の改善を実感されています。
具体的には、
- 腹水が減り、利尿剤の量が減らせた。
- 手足のむくみが軽減し、歩きやすくなった。
- 肝性脳症の症状が和らぎ、意識がはっきりする時間が増えた。
- 体の重だるさが軽減した。
- 黄疸の数値が改善傾向にある。
- 食道胃静脈瘤破裂のリスクが減少した。
といった、日々の生活の質に直結する改善が見られることがあります。これは、再生医療によって肝臓の機能が少しずつ回復し、体全体のバランスが整ってくるためと考えられます。焦らず、じっくりとご自身の体と向き合う治療だとご理解ください。
現在、他院に入院中の方や、ご家族からのご相談も心よりお待ちしております。退院の目処が立ってから改めて連絡します、というお声も多いですが、まずは情報収集だけでも構いません。どのような些細な疑問や不安でも、私たちにぶつけてください。患者さん一人ひとりの状態をしっかりと見極め、最適な治療の選択肢を一緒に、そして丁寧に考えさせていただきます。
もうどうしようもないと決して諦めないで下さいね。私たちと一緒に頑張りましょう。