• 2026年3月11日

【50代女性必見】γ-GTPが高いのはなぜ?更年期や胆石のリスクと対策

健康診断で「γ-GTP」の数値が高いと指摘され、不安を感じている50代の女性も多いのではないでしょうか。「お酒はそんなに飲まないのに…」と疑問に思うかもしれませんが、γ-GTPの上昇にはアルコール以外にも様々な原因が考えられます。

今回は、γ-GTPが高くなる原因や50代女性が特に気をつけたい病気、そして改善のための対策についてお伝えいたします。


γ-GTPが高い原因とは?アルコールだけじゃない!

γ-GTP(ガンマGTP)は、肝臓や胆道に異常があるときに血液中に増える酵素です。一般的に「お酒の飲み過ぎ」の指標として知られていますが、それ以外にも以下のような原因で上昇することがあります。

  • 脂肪肝(非アルコール性): 食べ過ぎや運動不足による肥満が原因で肝臓に脂肪が溜まり、γ-GTPが上がることがあります。お酒を飲まない人でも発症する「代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)」が増えています。
  • 薬剤やサプリメント: 薬やサプリメントの長期服用が肝臓に負担をかけ、γ-GTPが上がることがあります。
  • 胆道系の異常: 胆のう結石が胆のう内から胆管に落石し、胆管に結石が詰まるなどして胆汁の流れが悪くなると、γ-GTPが上がります。また、胆管内膜に対する自己抗体(抗ミトコンドリア抗体)が作用することで、胆管内膜がむくみ、胆管内腔が狭くなることで、胆汁の流れが悪くなる病気(原発性胆汁性胆管炎)があります。この病気は、50代以降の女性に多くみられます。胆汁の流れが悪くなるため、γ-GTPが上がります。

50代女性が特に注意したい「更年期」と「胆石」

50代女性の場合、以下の要因もγ-GTP上昇に関わっている可能性があります。

  1. 更年期の影響: 女性ホルモン(エストロゲン)の減少により脂質代謝が落ち、肝臓に負担がかかりやすくなります。
  2. 胆石症のリスク: 50代女性は胆石ができやすい傾向にあります。これは「胆石症の4F」と呼ばれるリスク要因(肥満、40〜50代、女性、多産)に当てはまることが多いためです。加齢によるホルモンバランスの変化も影響します。

γ-GTPが高い時の対策と改善方法

γ-GTPの数値改善には、生活習慣の見直しや更なる精密検査が効果的です。

  • 食生活の改善: 糖分や脂肪分の摂りすぎに注意し、バランスの良い食事を心がけましょう。
  • 適度な運動: 運動不足解消のために、ウォーキングなどを習慣にしましょう。適正体重の維持も重要です。
  • 休肝日を作る: お酒を飲む習慣がある方は、週に2日以上の休肝日を設けましょう。数値を下げるには最低2週間の禁酒が必要な場合もあります。
  • 不要な薬・サプリの見直し: 医師に相談の上、不要な服用を避けることも大切です。
  • 内視鏡治療や内服治療: 医師による精密検査の結果、胆管に結石が詰まっているのであれば、内視鏡治療にて結石の除去を行う必要があります。また、原発性胆汁性胆管炎と診断されれば、ウルソデオキシコール酸などの内服治療が必要です。

γ-GTPが高い場合は早めに肝臓病専門医を受診しましょう

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、自覚症状が出にくいのが特徴です。γ-GTPが高い状態を放置すると、肝硬変や肝がんなどの重篤な病気に進行する恐れもあります。

特に数値が100を超えている場合や、長期間高い状態が続いている場合は、早めに肝臓病専門医を受診し、血液検査や腹部超音波検査、肝硬度測定などの精密検査を受けることを強くお勧めします。当院ではγ-GTPが高くなっている様々な原因を想定しつつ、検査データから一つの原因に絞り込み、生活習慣の改善も促しながら、早急に治療に繋げていけるように心がけています。

さいとう内科クリニック
院長
斉藤雅也 Masaya Saito
日本肝臓学会 肝臓病専門医 Hepatologist, The Japan Society of Hepatology
所在地
〒651-2412
兵庫県神戸市西区竜が岡1-15-3
(駐車場18台あり)
電話
  • 電話:078-967-0019
  • 携帯電話:080-7097-5109
アクセス
当院は、神戸市西区と明石市の境界付近に位置しており、明石市からも徒歩圏内です。実際に、明石市方面からも多くの患者様(肝臓病・一般内科)にご来院いただいております。駐車場も完備しておりますので、お車での通院も便利です。